アナトミートレイン解説③〜外側線【LL:Lateral Line】〜

アナトミートレイン

今回は、アナトミートレインの筋膜経線の一つである、外側線【LL:Lateral Line】の経路、機能、臨床での応用について解説していきます。

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外観

ヒューマンアナトミーアトラス2019エディションから作成

LLは身体の外側を走る経線です。足底の中心から起こり、身体の外側を上行して耳のレベルで頭蓋に付きます。

筋筋膜経路

腓骨筋/外側下腿区画

前腓骨頭靭帯

腸脛靭帯/外転筋

大腿筋膜張筋

大殿筋

腹斜筋の外側部

外肋間筋/内肋間筋

頭板状筋/胸鎖乳突筋

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機能

姿勢機能

LLは、姿勢の前後のバランスを取っています。また、両側性に働くと、左右のバランスを取る作用があります。また、SBLSFL、AL、SLの間で力を伝達する役割も果たしています。

運動機能

LLは、体幹の側屈、股関節の外転、足の外反など、身体の側屈を起こす動きに関与しています。また、身体の回旋などの動きを調整する、ブレーキをかける役割もあります。

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臨床での応用

下肢の症状においては、ラテラルスラストやトレンデレンブルグ歩行などは、LLの問題である可能性があります。

変形性膝関節症の患者さんでは大腿筋膜張筋の筋スパズムが高い人が多く、これは腓骨筋から順に上行して筋膜をほぐしていくと改善することがあります。

腓骨筋が短縮位になると足部が外反し、足の内側縦アーチが減少することもあります。扁平足気味の患者さんは腓骨筋やそこから上行して繋がるLLの筋肉についても評価すると良いです。

また、LLは頚部や体幹にも影響を及ぼします。特に胸鎖乳突筋はSFLにも含まれており、SFLの過緊張がLLの影響からきている、というような可能性も考えられます。

そういった他の経線とのつながりも評価していくと、大元の原因にたどり着ける可能性があります。

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最後に

ラテラルラインについての解説でした。

僕の担当する整形疾患においては、特にラテラルラインの治療で効果が出る人が多く感じます。他のラインとの関連性も高いので、筋膜のつながりは覚えておいて損はないと思います。